NSAのクドロー(アレック・ボールドウィン)は暗号「マーキュリー」を完成させるが、9歳の子供サイモン(ミコ・ヒューズ)が解読してしまったことを知り、彼を抹殺しようとする。サイモンの両親が殺された現場で、FBIのアート(ブルース・ウィリス)はサイモンを保護し、クドローの陰謀に追われることになる。
1990年代、ジョン・グリシャム原作の映画化が流行りまくった流れで作られたサスペンスアクション。
ブルース・ウィリスが出てるだけあって、かなりアクション色が強くて、銃撃戦もがっちり派手だ。
公開当時はけっこう面白く感じたのに、改めて観ると設定の粗さに驚かされる。
NSAはなんでもできちゃうし、暗殺者はなぜかアートだけ殺さないし、FBIの上司は意外と簡単に信じてくれるし。
何より自閉症の子供の演技は上手いんだけど描き方がめちゃくちゃ。そこ歩く?銃渡す?
サヴァン症候群の描き方が難しいのはわかるけど、バックにやたら悲し気な音楽を重ねて、根拠なく “幸せになれない存在” として描くのはいかがなものかと。
内容よりもジョン・キャロル・リンチ、ピーター・ストーメア、シャイ・マクブライドというシブい面々の若い姿を楽しめた。