このレビューはネタバレを含みます
よく比較される花恋、500日のサマーと比べても圧倒的に地獄。
どうしても男の目線で見てしまうだけに、あまりにもディーンが不憫すぎる。
ディーンのあの女々しい感じは痛いほど理解できる。何で?と理由を説明してほしい男性と、しつこく追われるほど嫌になる女性。
クレイマークレイマーと比べると、時代による男性の立ち位置の変化を明確に感じる。
クレイマークレイマー(1979年)では、男性が仕事ばかりで家庭を顧みないことで不和が生まれるけど、本作は男性が家庭だけの人間になることで上手くいかない。
家庭も仕事も両方充実することで初めてバランスが取れるものかも。難しい。
でも、そもそもは話し合いと歩み寄りが必要だよねと思う。
自分のことに置き換えて見てしまう部分は秀逸だけど、個人的には少しでも救いや希望が残るラストにしてほしかった。