煌

ブルーバレンタインの煌のネタバレレビュー・内容・結末

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

「かつてはあんなに愛し合っていたはずなのに・・・」系の、愛の脆さとか恋愛/結婚の違いとか諸行無常を描く物語が好きなのでかなり期待して鑑賞してしまったのが間違いだった。

シンディは、結婚生活における夫の些細な言動の積み重ねで、これほどの生理的な拒絶感を示すまでに至ったと思うのだが、なんせその過程の説得力がペラペラにも程がある。だからいつの間にか物語に置いてけぼりを喰らってしまう。
いつまでも子供心を残したままの無邪気でガサツな夫に対する嫌悪感・苛立ち、夫の人生設計や仕事への情熱に対する不満、エトセトラ、、、
そんな紋切り型のすれ違い劇は映画を観る前から想像の範疇にあって、その想像を超えるほどの、「2人だけの物語」が観たかったんだけどなあ。


(以下、良かったポイント)
ラストの、過去と現在で正反対の意味をもつキスや抱擁が、折り重なるように描かれている部分は良かった。こんな絶望感と圧迫感の中で観させられる誓いのキスもなかなかない。

あと回転式のベッドって昭和の日本特有の名物だと思っていたんだけど、海外にもあるんだ。
「キューピットの入り江」か「未来ルーム」、この絶妙なチープ感とワクワク感はすごく好きだった。
煌