りょう

ブルーバレンタインのりょうのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.9
何もかもうまく行っていたシーンと、何もかもうまく行かないシーンが交互に流れるので、うまく行かない悲しさが強調されて、目を覆いたくなる。特にシンディの病院にディーンが来るシーン。

2人はお互い興味がどんどん薄れていって、子供を介した関係になっていけば、もしかしたら夫婦関係が続いていたかもしれない。それでもディーンはシンディとあの頃を取り戻したくて距離を縮めようとする。それはそれですごい勇気がいることで、努力してるのに、シンディにとってはそうしてほしくはなかったんだな。
これはかなり夫婦あるあるなのかもしれない。恋人でいたいのか、もう子供を育てるパートナーになるのか。後者だと子供が育っちゃったら大変だけど。

うん、これは夫婦で見たら、物議を醸すやつですね笑
見終わっても無言になる気がする😑

シンディ側が過去と現在であんまり見分けが付かないので、ライアン・ゴズリングの髪の毛で時代を見分けるという笑

2人の歩みをたった112分で観ているからだと思うけど、ディーンは本当は自分の子ではないフランキーをあんなに愛して育てて来たのに、シンディそれはひどいだろうという見方も出来る。でも2人にとっては112分じゃなくてもっと長い年月積もり積もったズレがあったんだよね。

いい夫婦関係を保つには、適切な距離感で、適切に感謝し、ちゃんと働き、子供を愛するってことなんだろうなと、自分の胸に手を当てて考えてみたら、心臓がドキドキしてました笑
りょう

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