ライアン・ゴズリング、ミッシェル・ウィリアムズの2大スターが夫婦役だけれど、全くキラキラしていない現実社会の苦悩を見事演じてる。
カメラワークや会話もドキュメンタリーのようで、リアリティがある。
真っ直ぐ生きているようでどこか道にそれがちだった2人。
結婚してからのディーンは自堕落な面もあるけれど家族の為に尽くしているし、血の繋がっていない娘を何より可愛がっている。
仕事にやりがいを見出してはいるが、常に不満を抱え幸せとはいい難いシンディ。
互いに何を求めるか、理解し合えているか、ズレた歯車は元通りには戻らないのが切ないが現実である。
シンディの人格形成において生まれ育った家庭環境や親からの愛情、色々な要因が彼女の不安定な情緒に影響を与えているような気もして、自らに振り返り重ね合わせて観てしまった。