八瀬

自転車泥棒の八瀬のレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
3.8
自転車泥棒というのだから、自転車が盗まれるか盗むんだろうなと思いながら見始めだけど、想像以上に当時のイタリアの人々の苦しい生活っぷりが他人事のように思えなくて苦しくなった。
自転車がこのどうにもならない生活の唯一の希望の光なのに、それが盗まれて窮地に立たされる父親。なんとかしなければならない、なんとかしなければという諦められないぎりぎりな状況がつらい。

終盤の葛藤と、あらゆることがうまく行かず息子の前でついに泣いてしまう姿になんとも言えない息苦しい気持ちになる。
八瀬

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