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天上草原のslowのネタバレレビュー・内容・結末

天上草原(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大自然。モンゴル人のありのままの暮らしを、ドキュメンタリーのように魅せる。
ホーミーと終わりのない天上の草原。無骨な男と訳あって孤児となった少年が、その先にあるゲルを目指し牛車に揺られている。

モンゴルもお箸を使うこと。知らなかった。
少年はわりと都会の子らしく、彼が考えること驚いたことに共感する部分は多かった。中でも、馬で駆けながらロープで動物を捕らえる姿には感動。小さい頃から全身の筋肉を使う生活が当たり前。そりゃ相撲も強いわけだ。

心に残ったのは、自然美と、大人の事情、モンゴルの文化、そして現実。伝えたかったのはそういうことなのかもしれないが、少年を軸にしようと言う意図も感じるので、もう少し子供自身のエピソードがあっても良かったのかなと。

しかし、話は分かりやすくてどこまでもナチュラルな映画。そういうシーンはなかったと思うが、これだけ広大な場所だと星空も綺麗なんだろうな。
終盤の爽やかな感動は、きっと愛が風となり運んでくれたもの。
これは家族として結われた人々の物語。
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