あーさん

おしゃれ泥棒のあーさんのレビュー・感想・評価

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)
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王道!!

クラシカルな映画には、本当に魅力がいっぱい詰まっていると思う。

まず、キャストが素晴らしい。
そして、飽きさせないストーリー展開。
ハラハラ・ドキドキ、絶妙なタイミングで笑いあり、そしてしんみり(涙あり)。
最後は心があったかくなって。。
はーい、めでたしめでたし、
おしまーい♪

もう、これだけで良いんじゃないかと。
あれこれ捻ったり、奇をてらったりせず、ストレートに感情を揺らしてくれるザ・王道が、本当に気持ち良い!

おしゃれ泥棒、と言うからにはおしゃれであれ何であれ、泥棒なのである。
でも、それには複雑な理由があって…。
その設定からして面白い。
美術館のシーンは終始クスクス笑い。
警備員の不運。。
出てくる飛び道具も色々!
ケイパーもの、というカテゴリーがあると初めて知った。ケイパー=強盗と聞くと、物騒な話だけれど、だいたい相場はコメディである。
犯罪を笑いにするなんて不謹慎、なんて野暮なことは言いっこなし。
そんなこと言い始めたら、映画なんて楽しめない!

ニコル役のオードリー・ヘプバーンはこの時30代後半だから、他の有名な作品(ローマの休日や麗しのサブリナ、ティファニーで朝食を等)よりもやや年長なのだけれど、とってもチャーミングでやっぱり素敵だった!
ショートヘアとジバンシィの衣装がそれはそれは似合っていて、全然古臭さも感じない。今でも十分オシャレ〜♡だと思う。

明日美容室に行く予定だから、あのくらい髪を短くしちゃおうかな、、なんて。
すぐに影響されてしまうのは、私の悪い癖だ。。

でも、そんな風に思ってしまうくらいオードリーはいつもスクリーンから夢を与えてくれる。

ローマの休日も大好きだけれど、今作も良いなぁ♪
ロケ地にも行ってみたくなる。

ヘプバーンの相手役であるデルモットを演じたピーター・オトゥールは、"アラビアのロレンス"で主役を務めていると知った。
今作のウイリアム・ワイラー監督の"ベン・ハー"が好きなので、是非こちらも観てみたい。

今作を、"オレオみたい"って例えていたフォロワーさんがいらっしゃったけど、すごくナイスな例えだと思う!

ちょっと時間ができた昼下がり、オレオでも食べながらのんびり観るのにピッタリ。

シリアスなものも良いけれど、やっぱり映画観て、夢を見たいな〜って思うもの。。

心の栄養、心のゆとり。

大事だな〜と思うこの頃♪
あーさん

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