晴海通り

ラヴソングの晴海通りのレビュー・感想・評価

ラヴソング(1996年製作の映画)
3.6
メロドラマには違いない。でも2人がお金がなくて若くて無鉄砲だった頃から描いているので、陳腐にはならなかった。が、通して見るとやっぱりちょっと仕掛けがでかいか。突然の香港マフィアよ…(笑)日本じゃ絶対無理な展開。

男ってバカだなぁと思うブレスレットのエピソード。あの時ちゃんとレイキウに別の物を贈っていたら(なんでああいう行為がめちゃくちゃ失礼だと男は分からないのか?私も似たような経験あるが…)。あるいは、あの時奥さんに黙っていられてたら。終始甘ったれだなぁと思わざるを得ない。あと斎藤佑樹に似てる。

そしてなぜ雨の夜、レイキウはあの選択をしたのだろう。なぜだろう。直前まで愛に酔っていたはずなのに。手にした富もあったのに。永遠の謎だろう。しかしたくましく生きる女。パウさん、どっかで見たことあるとおもったら『インファナル・アフェア』でしたか。日本でいうと六平さん的な感じか?

テレサ・テンの声は甘く優しい。香港とNYという雑踏で生きるアジアの若者を、春の雨のように包む。運命とはややこしいものだ。
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