シンプルに知識不足なので、これがシナリオ無しっていわゆるアドリブやその場の話し合いで作ってくってこと?と気になる。だが、その場で作り上げられていく空気や俳優の身体感は強く反映されるだろうし、カメラの前で演じること、そこに現れる何かを誠実に映し出そうとしているなと思う。
濱口がカサヴェテスに傾倒していることの一端を感じる。
日本語じゃないと自然な会話劇がどうか分かりかねるけど差別的な空気の生々しさは受け取れた。
「自分をよく知る人は傷つかないのよ」という台詞がかなり印象に残る。私は自分のことをよく知らないのか?
女らしい云々というニュアンスのやり取りが出てきて時代的にしょうがないけど嫌な感じと思っていたら終盤に受け身であれ、華であれという男(社会)からの押し付けを跳ね除けるシーンがあって最高だった。
男らしさも女らしさも早くぶっ壊そう。