浅野公喜

呪いの迷宮 ラビリンス・イン・ザ・ダークの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.6
古代宗教の研究に関わる教授を探しにブタペストを訪れた男が陰謀に巻き込まれるイタリア産オカルトホラー。

タイトル通り時に迷路のようなブタペストの街並みが美しく、ダリオ・アルジェント的なライティングと絶妙なアングルで彩られたそれは一つ一つが絵画のような美しさ。ストーリーはシンプル且つ予想通りで全体的に地味な為物足りなさは否めませんし途中登場する蜘蛛が「ロボコップ」のロボットのようなカクカクした当時の特撮らしい動きでかなり浮いてますが終盤の胎児の変身はインパクト大でこれは一見の価値ありと言えるかもしれません。

凄く好みというわけでないのですが、この頃のB級イタリアンホラーにありがちなやたら扇情的だったりチープなBGMや雑な編集も無く、クオリティはかなり高めの品の良い作品でした。
浅野公喜

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