のりんぽ

テスののりんぽのレビュー・感想・評価

テス(1979年製作の映画)
3.9
ナスターシャ・キンスキーと言えば真っ先に頭に浮かぶのがこのテス。
何十年も前から知っていてやっと見ることが出来ました。
とにかくナスターシャ・キンスキーが美しすぎて、姿を見ているだけでも十分堪能出来る。この時17歳とか18歳位?
何だか信じられないけど、パリテキサスに比べたらやはり幼さはあるかな~、と思った。

これだけキレイだったら自分が犠牲になる人生ではなく、自分のために周りを犠牲にすることも出来ただろうに、どこまでも重く暗く、ろくでもない男ばかりに人生を滅茶苦茶にされていく。
テスの人生って何だったんだろう?
アレックもエンジェルも最低男だと思うけど、一番最低なのは父親では?
最低な人達のために人生を捧げて不幸になっていくテスが悲しすぎる。

後半にいけばいくほど映像美が素晴らしいです。どこを切り取っても絵のようで、まるで動く絵画。
この時代の洋服や帽子も素晴らしい。
でも何回もミレーの落穂拾いの絵を思い出した😅
霧の使い方も効果的で印象深い。

ロマン・ポランスキーとナスターシャ・キンスキーの関係性を考えると見ていて複雑な気分になるし、感情移入出来る登場人物もいなかったけど、印象深く心に刻まれる映画ではあった。
のりんぽ

のりんぽ