ジム・ジャームッシュとジョニー・デップ。
この意外な組み合わせに期待度は高まった。
だが内容そのものは随分と情緒な、というか詩的な流れに乗り切れなかった。
内容はまあ西部劇のような、ドラマのような。
冒頭とラスト。列車からとボートからの風景を対比させているのは分かるが、もっと意味合いのつく撮り方をジャームッシュならできると思うが。
これは意図的なものなのか?
話的にも抑揚がなくダラダラして進む印象。
ジョニー・デップなら場面を持たす力量があるはずだが、至って普通。
セリフが少ないのも真情が分かりにくいのを際立たせる。
デップとジャームッシュの化学反応を期待したが、この組み合わせで撮る素材ではなかった。