デッドマンのlilaiのレビュー・感想・評価

ツキの無い男が、死にきれず生死の際を彷徨う西部劇。

会話が少なく理解に時間がかかる部分も多いが、主人公ブレイクが死に向かって歩んでいく2時間は、演出、映像ともに見応えのあるものだった。
ブレイクが死の淵で目を閉じるたびにエレキギターの音が鳴るのが印象的。

おまけ程度だが、しっかり銃撃戦してくれたのも期待した甲斐があった。

ジム・ジャームッシュにしか作れない独特の空気感は残念ながら今回あまり感じられず、生死という高尚なテーマを扱ったスピリチュアル的な映画だった。