ダイゴロウ

男はつらいよ 私の寅さんのダイゴロウのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)
3.7
シリーズ第12作目。
とらや一家の九州旅行により、寅さんがまさかの留守番をすることになる回。
タコ社長の協力が温かい。
(普段は間が悪すぎて寅さんと無用な衝突を繰り返す社長ですが、なかなか頼りになる部分もあって、そのギャップが案外魅力的です。)

本作はとらや一家が大きく衝突することなく、仲睦まじく進む点で新鮮な作品でした。
その代わりと言うか、ヒロインの画家りつ子との初対面は最悪で、顔の綺麗さに見惚れる間もなく喧嘩で始まります。
(作品を駄目にしたんだから、そりゃ画家は怒ります。)
ただ、案外あっさり仲直りする展開で、ヒロインとの喧嘩は珍しいこともあって、もう少し引っ張ってくれても面白かったのでは?なんて勝手に思ったり…。
(前半の旅行パートがあまり後半に活きてもおらず、せっかくのヒロインとの衝突も殆んど意味がなかったのは少し残念な気もしました。)