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ビンラディンを探せ! 〜スパーロックがテロ最前線に突撃!〜の男の子映画道場のレビュー・感想・評価

3.7
この映画の3年後にビン・ラディンが射殺されて、それ以降の中東情勢がどうだったのかというのを考えれば、スパーロックが「ビン・ラディン探すのやーめた」と言って平和な日常へと帰結していく演出はスパーロックらしくコミカルでありながら実に本質をついている部分だったんだなあと。しかも実際のビン・ラディンに近づいちゃってたわけで、表面的な方向性すらも間違えてなかったところがすごい。サシャ・バロン・コーエンのモキュメンタリーみたいなのとはまた違ったコミカルさとヒリヒリ感がスパーロックの味になっててなかなか良いのだ。ふざけた質問をしてるようで中東各国の事情をうまく引き出したり、それよりも大切な、普通の人々の優しい笑顔を引き出していたり、スパーロック自身のパーソナルな部分が実はけっこう出てると思う。(1565)
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