群青

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼットの群青のレビュー・感想・評価

3.3
FILM REDを機に再鑑賞&再レビュー。


2012年劇場鑑賞。

今のところ映画シリーズでも好きな方。
全てはZの魅力に通じる。
海軍に己の人生を捧げたにもかかわらず運命は彼を裏切り続けついにZに堕ちてしまう。
Zの野望とルフィの信念がぶつかり合い、信念を貫き続けるルフィにZが感化される。
いい意味で男臭さを前面に押し出した渋めな作風が好きだった。

あと、前作の興行収入をうけ予算を増やしアクションが格段に増えて良くなっているのがよかった。やっぱりワンピースはアクションがかっこいいと安心できる。バトル漫画なんだし。


気になったのは脚本。
特にクザン周り。原作ではまだ麦わらの一味とクザンが会ってないしそもそも彼の思惑は未だ不明なんだが、麦わらの一味にZの野望を伝えるという役割まではいい。
しかしまず風呂場で野郎どもと会い、そこでちょっと説明してからそのあと全員に詳細を説明。
しかも初回の説明の時は同時並行でナミ、ロビン、ウソップの潜入捜査で同じように作戦を聞く。まどろっこしい!シンプルに片方だけにするとか、クザンは1回しか会わないとかにしないと。なんのためクザンは1回会った後説明をたいしてせず2回会って説明するのか分からない。スマートじゃない。

まあでもそれでもラストにかけてのZが何を貫こうとしたのかわかるのが良い。それを示唆するのがZだと名乗るきっかけの過去のエピソードてラストシーンなのも締まっている。しかもそのエピソードはかつてZが目指していたヒーローでありそれが結果的に新世界を滅亡させようとする者の名と同じになるという皮肉も含めて渋い。


こんな渋く締めたのにアヴリル・ラヴィーンはちょっと合わないんじゃないんでしょうか?笑
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