無何有郷

火垂るの墓の無何有郷のレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
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2人の年齢設定が絶妙、もし清太がもう一学年上だったら少年兵になったり働き始める可能性をもっと匂わせてくるだろうし、節子が4歳というのも、これは個人的体感だけど4歳というのは1番「かわいい」=無力な時期、つまり2〜3歳ほど暴れたり自己主張もしなくて手がかからないが、5〜6歳ほど自立してたりお手伝いができる歳でもない。14歳と4歳という、いわば「戦力外」のなかでも最高年齢であるこの年齢が、全体主義の中のシステムに抗い、おままごとのような理想の家庭を築こうとして尽きていく様にリアリティを与えている。
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