ナユRA

火垂るの墓のナユRAのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0
監督のインタビューと考察動画を見て久々に鑑賞。清太の父が海軍でお金を持ってたせいなのかちょっとプライドが高くて、俺ならできるって意気込んだものの悲劇を招いたって。どんな状況でも選択を間違えれば終わりって、そんなもの戦争を体験してない人間が冷静に見れるかいな!たしかに悲しい話やけど主人公に違和感あるんだな。「頭下げておばさんところにいなさい」って優しい大人の助言が全く響かずだったところとか、友達がおらんとことか。でも、その違和感は人間関係も根性論も薄れてる身からすれば、全力で同情することしかできなくて、思考停止に悲しむことしかできないんだよね。私が昔の人間だったら清太に「アホ!耐えろ!」とか言ってたのかもだけど。しかし、何度観ても子供達が孤立して衰弱していく姿は痛烈だわ。生きていく上で“孤立”は一番危ない。それは今でも生きる教訓になる気がしました。ラスト成仏できずに現代に彷徨ってるって、どんだけ厳しい描写なんだろ?お父ちゃんお母ちゃん迎えに来たれやて思ったし。報われない鬱映画ランキング1位の作品かもだわ。
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