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火垂るの墓のkのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
3.0
冒頭からオレンジ~赤銅色の色彩が続くから、胸を締め付けられる思いで観始めた。

子供の頃はわからなかったけれど、清太は自分が死んだ駅付近にいる幽霊?になったんだね。ラストシーンでも近代的な街並を眺めているから、魂だけで節子の記憶を辿っているのかな。

大人になってから見てみると親戚の叔母さんの清太に対する当たりの強さに納得がいく。勿論そこまで言わなくても良いんじゃないかという気持ちもあれど、戦時中であることを加味すれば、叔母さんが言わんとしている事はよく分かる。
清太は働かないしプライドが高い。
それでも叔母さんや他人にきちんとお礼を言っていたし、まだ14歳そこらなんてしっかり説明されても分からないような年頃だから、叔母さんも切羽詰まっていたとはいえもう少し清太の気持ちを汲んであげてもいいのに、と感じた。

私は、色々言われているけど、それでも、清太は優しくて頑張り屋の兄だと思います。
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