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火垂るの墓
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目次

火垂るの墓の作品紹介

火垂るの墓のあらすじ

「昭和20年、9月21日夜、僕は死んだ。」 終戦間もない阪急電車の駅構内。少年・清太は今にも息絶えようとしていた。 清太の持っていたドロップの箱から骨が落ちる。その骨は蛍となり、明かりを灯しながら跳び立つ。いつのまにか無数の蛍が飛び交う中、そこには清太の幼い妹・節子が居た。節子と合流した清太は、節子と一緒に電車に乗ってどこかへ行く。 車窓の向こうでは町が戦火に包まれていた。清太と節子は、母とまだ暮らしていた戦争待っただ中の頃を反芻する……。

火垂るの墓の監督

火垂るの墓の出演者

原題
Grave of the Fireflies
製作年
1988年
製作国
日本
上映時間
88分
ジャンル
ファミリーアニメ
配給会社
東宝

『火垂るの墓』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.4
▪️Title : 「火垂るの墓(1988)」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1988/04/16
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards :※※※
🕰Running Time:88分
▪️Appreciation Record :2020-228 再鑑賞
▪️My Review
悲しくて、辛くて、そして悲しくて。。。トラウマになってしまいそうな作品なんですが、その奥深さに何度となく鑑賞してしまいます。
本作、「火垂るの墓」は兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、戦火の下で親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いています。トラウマになる人もいるほど、戦時の時代背景や人間関係をリアルに描写したアニメーションとして海外にも評価が高い作品です。
原作は、1967年に発表された野坂昭如による小説で、原作者である野坂昭如が自らの戦争体験をもとに書いており、1968年に直木賞を受賞しています。アニメの「火垂るの墓」の監督を勤めたのは、スタジオジブリの共同創設者である高畑勲です。高畑監督は、2018年4月5日に亡くなられたことから、「火垂るの墓」も再度脚光を浴びているんですね。
本作、高畑監督ならではの、作画や街の描写、戦闘機や爆撃の描写全てがリアリティを追求されたものになっています。
私がとりわけ、この作品が頭から離れないのは、私の出自地でもある神戸が舞台になっていること。1945年の終戦前後の混乱の時代、兵庫県神戸市・西宮市を舞台として描かれたことにあります。神戸三宮駅、御影本町6丁目・8丁目、石屋川駅、御影公会堂、御影小学校、回生病院・御前浜、満地谷など、その作画を見て今の場所を明確に思い出すことができるリアリティがあるからです。
さらに深いのが、本作は反戦映画と思われがちですが実は反戦映画ではないということ。高畑監督が「反戦アニメなどでは全くない、そのようなメッセージは一切含まれていない」と繰り返し述べています。テーマは“生きる”ということ。第二次世界大戦終戦前後の厳しい時代を必死に兄妹で生き抜こうとする命の物語です。高畑監督はさらにこう言っています。「清太と節子が社会から孤立しながらも家庭生活を築き上げる事には成功しますが、周囲の人々との共生を拒絶し社会生活に失敗するのは現代を生きる人々に通じる物がある。特に高校生から20代の若い世代に共感してもらいたい」と。

そして、冒頭で現代の三宮駅から過去の三宮駅に切り替わるところやラストで現代の神戸の街のシルエットに繋がる構成などはアニメオリジナルです。幽霊となった清太が自分が死ぬまでの数ヶ月間を現代まで繰り返し見ている事が緻密に計算されて描かれているんですね。作中で画面が赤くなる時は、清太と節子の幽霊が登場し近くで見ており、記憶を何度も繰り返し見つめていることを意味し、阿修羅のように赤く演出されているんですね。(参考:Wikipedia)

海外でも、暴力描写がない戦争映画としても評価が高いそうです。いずれも共通するのは号泣し戦争の悲惨さを痛感するといった声のようですね。
もう一つ大きなリアリティの仕掛けは、声優陣。特に節子を演じた白石綾乃さんは、当時まだ5歳11ヶ月でした。高畑監督が節子には同年代の関西出身の子を起用することを強く要望し起用されました。高畑監督は声優キャストは節子と同年代のほうが、視聴者が感情移入しやすいだろうと考えていました。節子の声がなければここまでの名作にはなっていないでしょうね。
愛情と無情が交錯する中、蛍のように儚く消えた2つの命の悲しみと鎮魂を、リアリティを持った演出で見事に語り上げた名作アニメです。
キャッチコピー「4歳と14歳で、生きようと思った」、これに全てのメッセージがこめられていますね。

▪️Overview
終戦間近の神戸で親を失くした幼い兄弟が必死で生き抜こうとする姿を描く。野坂昭如原作の同名小説のアニメ化で、脚本・監督は高畑勲、作画監督は近藤喜文がそれぞれ担当。
「昭和21年9月21日夜、僕は死んだ」
真っ赤に染まった14歳の清太の台詞から胸に突き刺さる。

辛すぎる。けれど、数年に一度、覚悟して観る。

この情景を焼き付ける意味はとてつもなく深い。

父も戦死、母も空襲で亡くなり、4歳の妹、節子も栄養失調で衰弱死し、清太自身も、、それを分かった上で観る、2度目以降は相当の覚悟がいる。

特に、日に日に衰えていく節子を見ていられない。

脳裏に焼き付いたシーンを書き連ねようかと思ったがやめた。

サクマドロップの缶。
舞い上がる蛍の光。

次、観れるのはいつだろうか。
今はまだ観れない。
OSHO

OSHOの感想・評価

4.5
実ははじめての鑑賞。
いままで何十年と『火垂るの墓』を避けてきたことも、今このタイミングで観たことも、私にとっては何か意味があることなのでしょう。

何十年めに、はじめて観た印象は、
14歳の兄と4歳の妹の愛の物語。
兄と妹として、親と子として、男と女として、堕ちていくなかでの究極の愛。

堕ちていく原因をつくっているのは戦争だけど、反戦映画じゃなくて愛の映画。

究極の愛のあと、妹が死に、母が死に、父も行方不明(たぶん戦死)のなかで、14歳の清太は、生きていく意味はなくなっていくのは当然というか、自殺とまでは言わないけど、死にゆくのは仕方ない。

映画としても良かった。
1988年にしてはアニメがリアルで美しかったし、タイトルにもなっている「蛍」の使い方も見事だった。

本当にはじめて観たので知らないことばかりだった。
舞台が神戸周辺ということも、14歳の清太が俗社会から離れ、浮浪者のような生活を選択していたことも知らなかった。

たぶん、今、このタイミングで観たことも意味があるのでしょうね。観られて良かった。

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