原作はフィリップ・K・ディック。
議長に従って運命を調整する役割の人々と、運命にどうしてもあらがってしまう主人公の話。
作中でも言われているが、どうして神や天使がいるのに人類は……という疑いに対するPKD的な答えともとれる作品。
調整員≒天使のアンソニー・マッキーがいい味を出している。
人の善性や神への信仰の話としてなかなか見どころはあるのだが、いかんせん結末が見えすぎる。
中盤の葛藤はよかったが、オチに至るまでの流れがいまひとつ盛り上がりに欠けた。
なお最後に男が走るとキラキラ映画なので、これもキラキラ映画です。