死は生の一部、それが輪廻転生。
良かった点。
・仏教に敬意を表した内容
・イン・ルオチェンの存在感
・キアヌ・リーブスの悟り
・丁寧で分かりやすい
悪かった点。
・ストーリー性が乏しい
・アジア人の中にいる白人の不自然さ
・父母の心変わりが簡単すぎる
・キリスト教の要素が微妙に入っている
欧米人にとって未知なる仏教をテーマにした作品。
それをベルナルド・ベルトルッチ監督は丁寧に描写している。
敬意を表した構成と演出は素晴らしいの一言。
命題である高僧の生まれ変わりを探す一方で展開されるシッダールタ王子の物語。
そのシッダールタ王子をキアヌ・リーブスが演じている。
最後にみせる悟りを開いた表情がとても良い。
そして、本作の主人公と言えるのはラマ僧のノルブ。
彼の存在があるから仏教が分かりやすい。
まさにラマ僧とも言える雰囲気が本作を形作っている。
ストーリーは微妙だが、なぜか引き込まれる作品。