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新諸国物語 笛吹童子 第三部 満月城の凱歌のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
笛吹童子完結編。なんというか無理矢理終わらせたって感じだなー。

前作で霧の小次郎に崖から落とされた妹の胡蝶尼だが、これは無事だと判る。
そして野武士にドクロの面を被されていた萩丸は妖怪と間違えられ、これまた崖から落とされる。よう崖から落ちる話だな。胡蝶尼と萩丸はすれ違うが、結局萩丸は面が取れて百連尼なる新キャラに救われる。

この百連尼は野武士に制圧された満月城を奪還するために結成された白鳥党の一因。
白鳥党に萩丸が、そして遂に笛吹童子・菊丸が合流。

なんと白鳥党は鉄砲を量産している武装集団なのだ!
応仁の乱(〜1477)後の話だった筈だぞ。種子島に鉄砲が伝来するのが1543年だそうだが、まさか80年近く前に国産銃が実践投入されていたとは(笑)

肝心の笛吹童子はと言えば、白鳥の面作りに没頭中。
ドクロの面を入手した霧の小次郎は相変わらず妹にストーキングを続けるが、大江山の妖婆と差し合いになり妹にみとられる。笛吹童子は霧の小次郎が自らハメて取れなくなったドクロの面を取ってあげて役目を終える。

最終決戦の白鳥党による野武士からの満月城奪回の合戦には関わらず。そりゃ最初から平和主義の笛吹さんではありますが…。

野武士の頭領・玄藩(月形)もアッサリやられメデタシメデタシ。ってうーん。
やっぱり最終決戦に笛吹童子と霧の小次郎が関わらないのはどう考えてもオカシイ。笛吹童子が小次郎を救い、最終的に白鳥党の味方になるとかなら判るのだが。どうせなら大江山の妖婆が野武士の用心棒に入って総力戦になった方が盛り上がっただろうに…。
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