りょう

コーチ・カーターのりょうのレビュー・感想・評価

コーチ・カーター(2005年製作の映画)
3.9
サミュエルLジャクソンがすごい剣幕と言葉で銃をぶっ放しそうな映画と思いきや、バスケを通じた教育の話。あんな怖い表情、パルプフィクション思い出しちゃう。

人生には、特に高校生にとっては、無限の可能性がある訳だけど、バスケで良い成績を収めようとも、プロになるのは一握り。加えて、人としての知性の高さがいろんなことのパフォーマンスの高さにつながるってことを考えると、カーターがバスケをやることの前提条件とすることも納得。

人生の選択肢が増える、ということはとても幸せなことで、選択肢を増やすにはやっぱり大学まで行く必要がある。大学行ってないとできない仕事って正直あるよね。

良かったシーンはクルーズがバスケ部に戻ってくる2つのシーン。一つ目はダッシュと腕立て何千回を期限までにやり切れなくて、仲間がいっしょに背負ってくれるシーンと、悪友が射殺された後カーターの家に訪れてくるシーン。
主要な選手の背景を描くことによって、最後の試合の見え方がより感動的になる。

カーターが言った「内なる勝利」。試合に勝ったか負けたかではなく、自分にとってやり切ったのか胸を張れるのか。バスケを通じて、分かりやすく人生のあるべき姿を提示する正統派スポーツ映画。

小学生にちょこっと趣味程度にバスケを教えるお手伝いをしたりしてるのですが、これはこれで難しい…。まだ考えをうまく言葉に出来ないし、こちらが本気で教えても全然聞いてないし、覚えない…。
でもこの子たちがいつかバスケというチームスポーツから色んなことを学んで、素敵な大人になってほしいなとか思ったりして、歳を重ねると思いもしない感情が湧きてくるもんだなと思いました。
りょう

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