KaLina

コーチ・カーターのKaLinaのレビュー・感想・評価

コーチ・カーター(2005年製作の映画)
2.6
STORY:カリフォルニア、リッチモンド高校を舞台に実話を基にした作品

ケン・カーターはチームを勝たせるためにコーチを引き受ける。
だが、コーチ・カーターはバスケの試合に勝たせるための指導だけではなく、生活態度や教育まで指導し、彼らを大学へ行かせることを目標としていた。夢も持てないような荒れた生徒達に容赦なく厳しく指導するコーチ・カーター。最初は反発していた生徒達もいつしか次第に信頼を寄せ・・・


 よくある、学園ストーリーなのですが、実話ということで感動します。
こんな先生がいたら、どんなにいいでしょう。

 今の全体的な日本の教育は私から見れば最低です。
 教師のかたがたには是非、この作品を見ていただきたい。

熱意ある言葉の数々は感動します!
人を思いやる、熱い気持ちはいつか人々の心を動かし、そしてゆっくりであろうとも、広まっていくのでしょう。
そう、信じさせてくれるような映画です。
行動を起こさなければ何も変わらないというメッセージ性がある作品。

 どんなに非難され、味方がいなくても、生徒達の事を真剣に思い、何が一番大切なのか、何が今この生徒達に必要なのかを考え、誰にも左右されることなく、ひたすら指導するコーチ・カーターは素晴らしいです。
 
 生徒のためにしていることも、周りからは認められず、教師たちや愚かな両親からは罵声を浴びさせられます。
 今、モンスター・ペアレントという言葉もありますが、両親の方々にも自分自身を見つめなおして欲しいものです。

本当に子供のことを思っている親ならどうすべきなのか、分かるはずです。
そんな、両親の立場のかたがたにもこの作品、是非観ていただきたい。

 本当に、ストーリーは良いです。メッセージもたくさんこもっているし、ジョークもあるし、感動もできる。人種差別や格差差別などの社会性も含んでいる。文句ないです!
配役もバッチリです!

 ただ、個人的に、本当にもったいないと思ったのが撮り方。他の監督が撮っていたらもっと素晴らしい映画になったのではと思ってしまう。
 脚本も試合の箇所など、ところどころが不満でした。

 必要なシーンはすっとばされ、ストーリーのリズムが狂ってしまっているシーンが何箇所かあるし、せっかくリアリティーを出すために練習して実際に素晴らしい技を決めているのに撮り方が悪くてカメラトリックに見えてしまうカットがある。

 それでも"136分"使っているということを考えると、もっと面白くなる撮り方があるだろうと思わざるを得ない。
 きっとポール・ハギスならもっと上手くやってくれたのではないか・・・と、勝手な推測ですが思ってしまうw

 でも、事実をもとにしたこのストーリーは観ても損はないです!

みどころ1:コーチ・カーターの熱弁
みどころ2:サミュエル・L・ジャクソンの熱演(本人にそっくり!)
みどころ3:バスケの試合
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