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コーチ・カーターのYYamadaのレビュー・感想・評価

コーチ・カーター(2005年製作の映画)
3.9
【スポーツ映画のススメ】
コーチ・カーター (2005)
◆競技名:
🏀 バスケットボール
◆所属チーム:
カリフォルニア州/リッチモンド高校
「オイラーズ」

〈本作の粗筋〉 Wikipediaより抜粋
・カリフォルニアの犯罪多発地区に位置するリッチモンド高校は、卒業生の多数が犯罪に染める、落ちこぼれ生徒の集まり。
・同校のバスケ部活「オイラーズ」も例外ではなく、戦果が低迷するこのチームに、OBのケン・カーターが新コーチとして赴任。伝説の名選手であった彼は、技術よりも「学業で決められた成績以上を残すこと」「授業には必ず出席すること」「試合の日には正装すること」と規律を優先した契約を選手たちと交わす。
・選手たちは反発、チームを去る者までいたが、彼は規律を守ることが勝利のカギと信じ、残った選手に対し、激しいスパルタ練習を課していく…。

〈見処〉
①リアルなプレイヤーにも注目!
 熱血スポーツドラマの名作!
『コーチ・カーター』は、2005年に製作されたスポーツ映画。
・主演サミュエル・L・ジャクソン、監督は『ネゴシエーター』のトーマス・カーター。リーグ戦棄権をしてでも選手の成績を向上させようとした、1999年に同校のバスケチームで起こった出来事を描く感動の実話物語。
・本作は女性人気ミュージシャンのアシャンティとともに、のちにハリウッド人気俳優となるチャニング・テイタムの映画デビュー作。テイタムを含むキャストにより実際のプレーされた、バスケットボールの試合シーンは、臨場感溢れた本格的な内容に仕上がっている。

②実際の「コーチカーター」
〈本作で描かれる事実〉
「自分のことをよく思わない生徒がいるのはかまわない、10年後に彼らが成功を手にすることが自分の望みなのだ 」
・1997年にケン・カーターがバスケ部契約コーチとして招かれた際の母校リッチモンド高校は「卒業出来る生徒は50%」「大学進学率6%」「周辺地区の黒人男性の3割が刑務所を経験」「刑務所入所率は大学進学率の80倍」という荒れた環境打破するために学業優先を指導。
・生徒達の学業不振にて体育館を閉鎖し、不戦敗の2敗を記録したことが報道沙汰となり、PTA会合の多数決で体育館閉鎖は解除。
その後の展開も映画で描かれているとおり。これらの偉業は、2007年10月に、フジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」の番組に本人出演し、エピソードが紹介されたそうだ。

〈その後のカーター〉
・2002年より、バスケットボールにトランポリンを配置した新しいスポーツ「スラムボール」のコーチに就任。
・2009年秋にはテキサス州に「コーチ・カーター・インパクト・アカデミー」を設立。13~18歳の生徒約150人に対して、週6回・1日12時間 勉強やスポーツを教えているそうだ。
映画同様にアグレッシブな御仁である。

③結び…本作の見処は?
◎: チームメンバー一人ひとりの個性を描写した作品構成は分かりやすく、スポーツ映画の王道のような内容。大変清々しい感動的。どんな作品でも「サミュエル・L・ジャクソン」の彼の潤んだ瞳が見れる作品である。
○: 体育館閉鎖解除を求め、勉強よりもスポーツ優先を求めるPTAたち。悪意を持った演出がされているが、体育会系の選手の子を持つ保護者にとっては、その心情も理解出来る名場面。
○: まるでプロ・プレイヤー?DUNKを含む迫力満点な試合シーンは素晴らしい。
▲: ヤクの売人、妊娠・中絶、豪邸でのホームパーティー…これが高校生?日本とは異なる文化に多少の違和感あり。
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