うっちー

ひろしまのうっちーのレビュー・感想・評価

ひろしま(1953年製作の映画)
3.8
知ることこそ第一歩。知らなければ、その後の思考は無い。この手の問題に関し「知っている」のと「知らずにいる」の違いは雲泥の差である。
映像の世紀の方が本作より歴史ドキュメンタリーとして面白い。しかし、被爆者が月丘らより先にクレジットされる本作を見る意義は大きいと思う。

タブー視したものを腫れ物扱いして、議論の対象にすらしない、この現代日本の雰囲気はなんなんだろう。この雰囲気こそ最も罪深いが、その雰囲気に呑まれてしまう人々にも責任はあるはずだ。

話は変わるが、一昨日で関東大震災からちょうど100年(レビューまで時間が経ってしまった)。関東圏では地震災害に対する意識が低くなる状況の中、官房長官のコメントに更にがっかり…。
国民の意識に、歴史認識の重要性が皆無。そんな国家になってしまったことに恥ずかしさを覚えるが、私はマイノリティなのだろうか。そんなことないでほしい。

歴史認識の第一歩として、まずオッペンハイマーを公開しろ!!!
うっちー

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