へちまびと

BROTHERのへちまびとのレビュー・感想・評価

BROTHER(2000年製作の映画)
3.6
日本のヤクザ社会で居場所を失い、LAに来た主人公。現地のマフィアを始末し、近所の不良を従え一大勢力を作るが……という話。

どこか厭世的な主人公、北野武。
寺島進をこの映画で知ったのだが、若くてコワモテのチンピラ役が似合い過ぎてる。

全編に渡って流れる久石譲のピアノが美しい。
徐々に追い詰められていく緊張感が静かに強くなっていく。この感じはやっぱり北野武の持ち味だなぁと思う。

今ではアウトレイジのほうが有名になった感があるけど、あの暴力の応酬とは全く違う作風で、改めて北野武の表現の振れ幅の大きさに驚く。