のぼせギュウマン

GOEMONののぼせギュウマンのレビュー・感想・評価

GOEMON(2008年製作の映画)
3.6
『「五右衛門って、泥棒だよね?」何百人と戦う江口洋介の殺陣に必見!!』
泥棒家業のシーンより、戦闘シーンが多くて、希代の大泥棒「石川五右衛門」という印象が薄れていた。
桃山時代の世が舞台だが、ローマ帝国のような不思議な世界観。大金持ちの豪邸で盗んだあるものを巡り、五右衛門とその仲間は、忍者や豊臣軍と戦うことになる。一応、原作通り、処刑シーンは存在する。しかし、後半からの五右衛門の正体や戦に加勢するという展開がどうも「五右衛門らしさ」を感じない。
そんな泥棒らしさがほとんどない本作だが、城に潜入するシーンや何百人もの軍勢を相手に、一人で戦うバトルシーンといった、アクションシーンの迫力や疾走感が凄かった。ストーリーはイマイチでも、アトラクションのように、最後まで楽しめる映画だった。