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放射能Xのkazu1961のレビュー・感想・評価

放射能X(1954年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-271 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋原子力世界の幕が開く。。。“その世界に何があるかは誰も予測できない”。意味深な台詞で迎えるエンディングがとても怖いですね。今このウクライナ侵攻の問題などでも戦術核の問題がクローズアップされます。それはこの時代から始まったんですね。。。

🖋日本での『ゴジラ』公開と同タイミングで公開された本作、原爆実験の影響を受けてニューメキシコの砂漠に出現した巨大アリと人間の攻防を描いたSFモンスター映画の傑作です。この時代に既に前述のように核社会の脅威を暗示したのはさすがの作品。

🖋その演出も蟻の生態などの解説やそのリアリティが秀逸な作品です。女王蟻やその卵にまで言及した内容や映像は『エイリアン2』を彷彿とさせます。この作品がジェームズ・キャメロンに与えた影響がうかがいしれますね。

🖋そのストーリー展開も前半の砂漠での掃討作戦から、ロサンゼルス地下水道で繰り広げられるクライマックスの死闘まで一気に魅せてくれます。巨大蟻自体の描写はリアリティに欠ける部分はありますが、それを補ってあまりある面白い展開の作品です。

😨Story:(参考: Amazon)
ニューメキシコの砂漠で、蟻酸が原因と思われる死体が発見された! 残された足跡を唯一の手掛かりに、昆虫学の権威メドフォード博士を中心とする調査団が組織され、
その結果、原爆実験の放射能がなんと体長3メートルの蟻を作り出したこと、さらに女王蟻がロサンジェルスに向かっていることが判明した! 下水道で繁殖し、人間を襲い始めた巨大蟻軍団に対し、合衆国政府は人類存亡を賭けた一大壊滅作戦を展開するが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『放射能X』
・原題 :『Them』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1954
・日本公開: 1954/08/10
・上映時間 : 94分
・受賞 : ※※※
・監督 : ゴードン・ダグラス
・脚本 : テッド・シャードマン、ラッセル・ヒューズ
・原作 : ※※※
・撮影 : シド・ヒコックス
・音楽 : ブロニスラウ・ケイパー
・出演 : ジェームズ・ホイットモア、エドマンド・グウェン、ジェームズ・アーネス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「フェザー河の襲撃」のデヴィッド・ウィスバートが製作した空想科学スリラー1954年作品。ジョージ・ワーシング・イェイツの原作を「井戸」のラッセル・ヒューズが潤色、「地獄への退却」のテッド・シャーデマンが脚色し、「フェザー河の襲撃」のゴードン・ダグラスが監督にあたった。「死の砂塵」のシド・ヒコックスが撮影を、「荒原の疾走」のブロニスロー・ケイパーが音楽をそれぞれ担当。出演者は「アスファルト・ジャングル」のジェームズ・ウィットモア、「北京超特急」のエドモンド・グウェン、「コマンド」の新人ジョーン・ウェルドン、「ホンドー」のジェームズ・アーネス、オンスロー・スティーヴンスらである。
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