くま

鍵泥棒のメソッドのくまのレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
4.6
「健康で努力家であれば」



2018年以降の映画鑑賞記録に無いので2017年以前に一度観ている。

2年くらい前に観た韓国映画「LUCK-KEY/ラッキー」がこの作品のリメイクらしく

すごく面白くて楽しめたのだが、元祖、オリジナルがどんな作品だったのか、、、

銭湯で滑って転んだ男のロッカーの鍵をすり替えるシーン以外は

「半沢直樹」の強烈タッグの二人の印象と楽しめたなあという記憶があるだけ。

それで2回目の鑑賞。



「LUCK-KEY/ラッキー」はコテコテのエンタメ・コメディで笑わせてもらったが、

オリジナルのストーリーはかなり違っていたしテイストは別物って感じた。

ユーモアのある演出はいろんなところにちりばめられていたけど、

シリアス感あってサスペンスであり、ロマンスも感じ、いろんな要素があって凄く楽しめた。



何と言ってもキャスティングが抜群!

オンボロアパート暮らしで極貧、売れない三文役者の桜井、、情けないほどダメ男に大ハマりの堺雅人。

完璧主義で凄腕の殺し屋、闇の請負人のコンドウと記憶を失った好青年を見事に演じ分けた香川照之。

何事も計画を立て行動する婚活中の雑誌編集長、結婚相手の条件が「健康で努力家であれば」の水嶋香苗、

なくてはならない存在、不思議ちゃんヒロインに広末涼子。



見事なストーリー展開というか、ありえないような展開、予測不能、よくこんなこと思いつくよなあ~と驚き!



登場人物全員が憎めない愛らしさ

殺し屋、裏稼業の秘密基地みたいな綺麗に整頓された見事なタワマンの部屋

ラストの胸キュン警報!



「ラッキー」よりこっちの方が好きかな。

名作だと思う、、、また忘れたころに観たくなる。
くま

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