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ビックリマン 無縁ゾーンの秘宝のmaverickのレビュー・感想・評価

3.4
ビックリマンチョコは一人3個まで。その昔、社会的現象を巻き起こし、子供たちを虜にしたビックリマン。作っても作っても売り切れ。子供たちは駄菓子屋やスーパーを練り歩き、「売り切れました」「次回入荷未定」の言葉にうんざり。商品を出したらあっという間に完売する状況に、店員さんは驚愕していたんだろうな。買った後にシールだけ抜き取り、お菓子を捨てることも問題になった。店員さん、ゴミ箱にお菓子を捨ててすいませんでした・・。そんな社会的現象を巻き起こした、天使VS悪魔シリーズをアニメ化した作品の劇場版第2弾がこちら。東映まんがまつりで公開されたというのも時代を感じる。ちなみにパッケージはこれじゃない。この画像はビックリマンDVDコレクションのジャケ。本作に画像のヤマト爆神と、ストライクエンジェルは出てこない。主人公は天使であるヤマト王子がパワーアップした姿のヤマト神帝。ヘッドロココと神帝らが、希望の地である次界を目指す途中での話となっている。アニメと劇場版の1作目は観たことがあるが、本作は初見。ビックリマンコレクターだった自分からすると懐かしいキャラクターのオンパレードに嬉しくなったが、本作自体の出来は低い。完全に子供向けな内容。子供を狙った作品なのだからそれで当たり前。なのだが、子供向けアニメを大人になってから観返してみても割と楽しめるものが多い中、ビックリマンのアニメはそうじゃないなと。悪魔VS天使シリーズの世界設定や物語って実は凄く深くて、子供向けとは思えない所に魅力があった。けれど、アニメの方はむしろ完全に子供向けなノリに振り切ったのだなと感じる。それで成功したのかどうかは分からないが、そのままアニメに反映していたらどんな作品になっていたのかなと考えたりもする。シールではかっこいいキャラが、アニメではディフォルメされてて可愛いというのも楽しいけどね。全体的にドタバタしたノリなんだけど、愛然かぐやはイメージのまんまで嬉しかった。ピンクのキラキラシールのヘッドで、数あるビックリマンのへッドの中でもとても印象的。昔から好きなキャラだった。アイス版はレアだったはず、とか思い出した(笑)。アニメと比べてシールのキャラの方が断然好きなんだけど、アニメのヤマト王子はこれはこれで好きだった。ビックリマンのアニメと言えばヤマト王子というくらいにキャラが立っていた。声をあてた鈴木富子さんの力が大きい。本編の内容が薄くてもヤマト王子のキャラだけは見ていられるな。スーパーゼウスが八奈見乗児、スーパーデビルが青野武なのは有名だが、牛若天使が草尾毅、一本釣帝が飛田展男なのは驚いた。改めて観ると、そういう楽しみもあるね。なんだかビックリマンシール引っ張り出してまた眺めたくなっちゃったな。また復刻して下さい。
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