家庭教師として住み込みで兄妹を教えることになったギデンス。
手紙の件から、妙なことが起き始め、ついには霊もしくは不審者らしきものを発見してしまう。
屋敷の過去を探っていくと前家庭教師と下男が愛し合っており、かつ死亡していた事実が明らかになり…。
１９６１年の作品ですが、結構怖い。
Jホラーが影響を受けた理由もわかる。霊がたたずんでいるシーンや宙に浮いたまま横切るシーンは、既視感ばっちり。
しかし、この演出の数々、今見ても新鮮で怖いし気持ち悪い。
カメや鳩がたくさんおり、花に囲まれた綺麗で美しい池のある洋館、これだけ描くと生に溢れた空間のように感じるが、
不気味なことが少しづつ重なっていき（決定的なのがキス）、カメや鳩も気持ち悪い存在のように思えてくる作りはすごい。
邦題は「回転」であるが、原題「The Innocents」であるため、幽霊のせいか否かはっきりさせないつくりになっており、
悪魔祓いをした結果もなかなか不気味でよかったです。
ジェスルの涙に触れ、感化されてしまったギデンスの最期にした行動は、キモキモでGOODでした。
「妖精たちの森」という前日譚もあるみたいです。
