千年女優

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークの千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
イスラ・ヌブラル島での事故で自然の掟に反する『ジュラシック・パーク』への懐疑的な姿勢を強くする数学者マルコム。ハモンド財団から支配権を得たインジェン社による恐竜調査団へと勧誘された彼が、既に恋人の古生物学者サラが一員となっていた事からしぶしぶ同意して様々な思惑うごめく狂乱に巻き込まれる様を描いた恐竜映画です。

当時の世界歴代興行収入記録を打ち立てた大ヒットSF恐竜アドベンチャー映画の四年越しの続編を再びスティーヴン・スピルバーグの監督で制作された1997年公開の作品で、太古の恐竜が現代の街並みに上陸するハイライトはあるものの、前作からの反動でゴールデンラズベリー賞では様々な不名誉な賞へとノミネートされる結果となりました。

致し方ないことは十分に分かりつつも、前作にあったCGとは言え具現化された失なわれし時代の恐竜との出会いというワクワク感が大きく減退しているのは非常に残念で、物語全般としてもありがちなモンスターパニックの域を出ていません。とは言えいくつかの目を引かれる迫力シーンはあり、シリーズのファンなら観て損のない一作です。
千年女優

千年女優