もちもち

ロスト・ワールド/ジュラシック・パークのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジュラシックパークの続編。マルコム博士はジュラシックパーク用の恐竜生産の拠点だったサイトBという島の存在をジョン・ハモンドから知らされる。恋人で古生物学者のサラがその島にいることを知り、連れ戻すために上陸するマルコム。本土でのパーク再建を目論むハモンドの甥ルドロー部隊も加わるが、再び恐竜の恐怖を思い知らされる。前作に比べ、モンスターパニックとホラー要素が増した続編。「蘇った恐竜」という切り口を丁寧に描いていた前作に比べ、今作は襲いくる恐竜の恐怖によりフォーカスした作りになっていた印象。単純にストーリーだけを見れば前作の方が面白かったとは思うけど、Tレックス、ラプトルといった恐竜の脅威と人間の襲われ方の表現が多彩で、あまりダレることもなく最後まで楽しめた。Tレックスの豪快な捕食やラプトルの執拗な追い方、小さい恐竜の群がって襲ってくる怖さとか、様々なパターンの見せ方が上手い。崖からぶら下がった状態のバスでのシーンなんかもリアリティが凄く、ハラハラさせられた。随所に撮り方の巧みさが見られ、スピルバーグってやっぱ良い監督だなと改めて実感。恐竜のリアルさも1997年の映画とは思えない。Tレックスがサンディエゴで暴れるシーンは、前作にはない新たな魅力で、文明の中で恐竜という異物が暴れ回るギャップが面白かった。あまり評価は高くないみたいだけど、そこまで悪い映画でもなかった。ストーリー面では合理性がないし、まあそれは前作の方が良かったけど、これはこれで楽しい映画。
もちもち

もちもち