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エスターのRのネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

見終わって、疲れたぁ…というのが正直な感想です。(笑)
最初の、純粋無垢で頭の良い子という完璧な印象から、少しずつ邪悪さが混ざり、綻びていく感じが素晴らしく、エスター役の子の演技が最高でした。本当に、大人の人間が中に入っているんじゃないか?と思うほど。初めて施設で会ったときはあんなに可愛らしかったのに、最後は同一人物とは思えぬ狂気と老いを纏っている。
随分前から本作を知っていましたが、幽霊系のホラー映画と勘違いしていたため避けていました。『この娘、どこかが変だ』というキャッチフレーズでストーリーは大方わかってしまいますが、わかっていても、怖い。
結局ジョンは死んでしまったのかなぁ。あの家族には、全員無事で幸せな生活を再スタートさせて欲しかったなと思います。特に子供2人が不憫すぎて、今後の人生が心配なりました…
エスターに同情する気は全くないですが、愛に飢えていたというか、あの姿だからこそ異性と思うように交流できなかっただろうし、そういった彼女にしか分からない憧れや苦悩があの人格を作り出してしまったのかと想像すると、少しだけ、心が痛む。まぁ、だからといって同情はしません!誰にも信じてもらえないケイトや、あんなかわいく従順なマックスが辛すぎます!
また、個人的にはオープニングのワーナー・ブラザースの蛍光は、エスターの描く恐ろしい絵の蛍光を暗示しているのかなと思いました。
面白かったです。もう少し早く観れば良かったなと思いました。
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