Harumakiさん

エスターのHarumakiさんのネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【 この娘、どこか変だ。 】

この映画は1人の少女により狂わされる、一家の絶望を描いたサイコスリラー作品です。
以前から勧められていたのですが、ポスターの雰囲気がとても怖く気持ち悪かったので、なかなか見ることができませんでした、、、。それでも、この歳になってようやく鑑賞できましたが、案の定怖すぎた、、、(笑)
幽霊の怖さとは別に、人間性を現実味のある恐怖で演出していたので、気味の悪さが最高に輝いていましたね。
幽霊とかよりこっちの方が苦手やなぁ、、、。

●ホラー特有の“くるぞ〜くるぞ〜”感。
いいところで見切れて次の瞬間にバッとなったり、油断したところから音響の変化で一気に怖くなったりと、しっかりホラー要素が詰め込まれている、、、。
なにせ、今回は“少女”に恐怖対照を置いてる。“あくまで人”そのコンセプトが残ってるからこそ理不尽な演出はなく、全てがリアルで気持ち悪く感じてしまう。
一番怖かったのは公園で滑り台から友達を突き落とす場面。
友達の子供視点からエスターを探す演出はドキドキしっぱなしで、ただの公園での出来事ということを忘れてしまうほどでした、、、。
最期の場面で、木陰から走ってくるエスターはマジで叫びました(笑)
油断させといてあれはずりぃーぜ、、、。

●背筋が凍るエスターの正体。
終盤で描かれるエスターの素性、、、、うすうす勘づいてはいたけど、やはり病的ものが関係していたとは、、、。
途中途中で子供らしからぬ描写があり、一瞬(あれ??子供なんか??)と思えてしまい、最後のカミングアウトにはゾッとさせられましたね。
精神年齢30歳で肉体は幼児で成長が止まったまま、、、終盤にエスターの部屋で絵が見つかった時は本当に恐怖しかなかった。ここでも、子供が描きそうにない色気のある絵だったのが余計怖さが引き立っていて“エスター”という存在が強調されていましたね。エスターの首と手首のリボンの理由もマジで怖すぎた。
終盤の母親との一騎打ちでは、人が変わったように思える人相でした、、、。

●信じられるのは自分のみ。
エスターを恐れ疑う母ケイト、エスターを1人の少女だと信じ受け入れる父ジョン。
エスターの幼児という容姿を利用し漬け込む作戦はとてつもなく強いが、ジョンの妻に耳を傾けない姿に本当に腹が立ってしまった、、、。マジで役立たずだったかも、、、(後カウンセラーの人)
ただただ、そんな胸糞展開の中でも、マックスが無事でいてくれたことに感謝しかないな。

◉まとめ
この作品は、“エスター”という少女により崩壊していく一家の絶望を描いたサイコスリラー作品です。
エスターの独特で独尊的な存在、誰も信じてもらえない窮地の状況、そして恐怖を煽るカメラワークなどの演出、ホラー映画では格別面白い作品でした。
こういう作品の後は、やっぱり幽霊より人の方が怖いと思えるなぁ、、、。
最高のドキドキを感謝。








またまたレビューに時間がかかってしまった、、、、。
まだ、『ドラゴンボール超/スーパーヒーロー』と『死刑に至る病』が残ってる、、、大変と思いつつ書くのが楽しみと思ってる今日この頃。
というか、映画館の行き過ぎでお小遣いない(大汗)
Harumakiさん

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