くわまんG

エスターのくわまんGのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
4.0
あらすじ:心に隙があると悪意につけこまれるよ。

実子を死産で亡くした夫妻が迎えた三人目の養子は、浮いてるけど品行方正で聡明な少女。でもなんか違和感が…というお話。

大きなストレスにさらされたとき、夫は女に逃げ、妻は酒に逃げた。そんな自分が信じられないから、そんな相手が信じられないから、安心したいから、自分を全肯定してくれる人の言を信じてしまう。そこに込められた、大盛りの悪意に気づけずに。

オチは知っていたけど、エスターがマジ怖くて面白かった。カメラワークとか衣装とかメイクとかが巧いんだと思う。ヴェラ・ファーミガの頼りない母性が、強く逞しくパワーアップしていく様もみどころ。

ただ、エスターがどういう経緯でどのような心理に至ってあんなことしたのか、少しハッキリしなかった。父性を備えた男を独占したくてそのためなら何でもする、ということかな?続編でその辺がピックアップされていると嬉しいけど、されてなくても楽しみ。