ロメールの中でも人物配置に賭けた今作で、終盤、アンリシルバンポーリーヌピエールの4人がアンリの家で真実を議論するシーンで、最初アンリシルバン/ポーリーヌピエールのような構図からポーリーヌを画面奥の扉…
>>続きを読む 避暑地での、15歳の一夏の恋と、中年同士の三角関係を描く。
愛に必要なのは完璧さか。不完全さから生まれる愛おしさか。誠実さか。類似性か。はたまた都合のいい解釈か。
自分のためになる相手を愛…
「正義」も考えものだ。
ピエールが考える「正義」は日の当たる表舞台ならそれでいい。けれどそんなふうに説明できるような簡単さで、目の前の現実があるわけではない。直視すればそんな「正義」は空想だとわか…
あれは本当の結婚じゃなかった
彼は私を地図上の一点に固定し、私は海辺に失望させられた
不透明なポーリーヌ
私はただ、全く予想できない何かを待っていただけ
目が合って微笑み合い、気を引いたパリの男の子…
一緒に泳ごう、が誘い文句だなんて素敵な世界…
ふわっと終わってしまうお話だけど、何処を切り取ってもとにかく美しい。
人は完全なものよりもやはり不完全なものを求める、私自身も今の歳になってやっと分…