海辺のポーリーヌのAutomneのレビュー・感想・評価

紫陽花が海辺に咲いていて、季節のシンクロニシティを感じる。いまの時期に観れて良かった。
ポーリーヌとマリオンの対比と、アンリの底なしの邪悪さ、売り子、すれ違い、海、ヴァカンス。様式美的な物語の美しさがあり、それぞれが一瞬の触れ合い、人生の重要人物となることのないまま夏は終わりゆく。
愛を哲学的に会話するのがフランスらしさ出てた。ラストの優しい嘘が好き。ポーリーヌのinnocentな瞳が忘れられない。
刹那の儚さと純情、色彩の豊かさが同居した良作でした。