○「言葉多きものは災いのもと」(クレチアン・ド・トロワ)
「喜劇と格言劇」三作目。マリオン・アンリ・ピエールの大人組三角関係と、ポーリーヌ・シルヴァンのティーンカップルは、アンリが売り子と関係を持った事実を偽装したことをきっかけに複雑に絡み合い、最後は誰も結ばれず雲散霧消する。
自分の都合を押し付け合う大人たちと、純粋にシルヴァンと恋がしたいポーリーヌの会話劇が延々続くがずっと見ていられる。面白い。
ポーリーヌの従姉役は『美しき結婚』でサビーヌの親友を演じたアリエル・ドンバール。主人公に寄り添うお姉さん役が似合う人だ。