saku

海辺のポーリーヌのsakuのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
3.8
ひーーさびさのロメール。
たぶん学生ぶり。

さすがロメール。
ファッション、完璧なスタイル、映画の撮り方はどこまでもときめいてしまうのに、毎度毎度、登場人物に共感できず。フランス人だからそりゃそうなんだけどやっぱりいわゆる日本人的な考え方とはかけ離れてる。

アンリとかいう女癖の悪い特段カッコ良くもないキモキモ中年おじさんのどこがいいのか全くわからないし、絶対一途でイケメンででもだいぶ頑固なピエールの方がまだいいと思っちゃう。
マリオンは完璧な美女なのにアンリに盲目すぎてピエールの言葉を受け入れないし、自分を愛してると信じてるアンリには、完璧な女より不完全な女のがいいとか言われてしまうし。。。
みんな空回るなぁ

客観的にみるとなんだこれってなるけど、
たしかにね、確かに自分が当事者で誰かに盲目になってる時ってこんな感じなんだろうね。都合のいいことしか受け入れないとか、好きかわからないけど傷つけたくないとか、自分が嫌いな人に夢中になってる好きな人に嫉妬するとか。こういうイタさが人間。

ロメール映画の登場人物はほんとにほんとにファッションが魅力的♡
80年代前半の映画なのにトレンド。
あとポリーヌすてき。いちばん若いのにいちばん大人びてた。
saku

saku