まつこ

海辺のポーリーヌのまつこのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
3.5
いつも真実を知り得るとは限らない。
結果的にお互いが傷つくなら、それを知る必要はあるのだろうか。目をつむることも関係を続けるには必要なのかもしれない…

〝悪い男の方が魅力的〟ということと「言葉多きモノは災いのモト」という格言を映像化した物語。

「いや、いや、いや、いや…ちょっと待ってよ。そんな男でいいのかい?私はムリですよ!ちゃんと知って向き合いなさいよ(。-_-。)」そんな思いの連続でした(笑)

港妻を持つような感覚なんですか?定住を好まないように繋がれた関係を好まないと当然のように言う男。理解に苦しむ!
でも、実際にそんな男がいるのも知ってるんですよねぇ。そして、たいがい熱を上げる女性が複数いるんですよねぇ。信じられない…

悪い男に熱を上げるいとこのお姉さんもたいがい。最後の言葉はよさそうに聞こえるけど、それってムリしていませんか?

夫婦間では話は別かもしれない。浮気して、価値観合わないから、自由でいたいから、即離婚!とはなかなかなれないですよね。
でも、お付き合いのうちはそんなに我慢しなきゃいけないの?自分を蔑まれてまで抱き合いたいの?それでもいいって意地を張りたくなるのもわかるけど、結局後悔しちゃうんでしょ?

今回もまんまとやられてしまっている。こんなにもモヤモヤするのはロメールの描写がナチュラルだから。やっぱり人を捉えるの上手いなぁ。ロメールに恋愛相談したらすぐに解決しそう。

結局、14歳のポリーヌが一番大人で分別があるように思いました。あなたならきっと素敵な恋ができるはず!

あんなに掻き乱しておいて、ふふふ♡と清涼感たっぷりに終わるのは好き。

私のセオリーに〝白パンを好んで着る男性は女性にだらしない人が多い〟ってのがあるのですが、「海を越えても同じなんやな…(-_-)」と本作を観て思いましたよ。
まつこ

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