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勝負(かた)をつけろのbrianのレビュー・感想・評価

勝負(かた)をつけろ(1961年製作の映画)
3.9
1930年代。銃の達人であるロッカ(ジャン=ポール・ベルモンド)は無実の殺人罪で投獄された親友グザヴィエ(ピエール・ヴァネック)を救うためフランスのマルセイユにやって来た。
ジョゼ・ジョバンニの小説「ひとり狼」を映画化したフィルム・ノワール。

地雷を除去するシーンはめちゃくちゃ手に汗握る展開で緊張した。
土に埋められた地雷に反応するセンサー音の大きさが耳に残る。
地雷に触れないよう慎重に少しずつ土を取り除いていく作業。
グザヴィエが苦悶する表情を見るのが辛かった。

刑務所のベッドで寝る囚人たち。
突然、現代的なアラーム音が鳴る。
近くの席に居た男が持っていた携帯の着信音である。しかも、会話をするのだから困ったものだ。
それから、鑑賞する集中力が切れてしまったようだ。
頭の中がノワールになってしまった(苦笑)。

ベルモンドは感情を抑えて淡々と演じていた。ルパン三世の次元大介といったところか。
シリアスもコメディもアクションも自由自在に演じ分ける魅力的でカッコいい大スターだ。

https://youtu.be/gJVMQk-KvFM
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