珍作というか、昔ながらの操縦士なしパニックと、なんと「シャイニング」ばりのスリラーをミックスさせた映画。
サイコな悪人でお馴染みのレイ・リオッタ(今年5月に亡くなった)が、死刑執行のため護送されていたロス行きの飛行機をハイジャックし、機内で暴れて操縦士はじめ乗客の半分を殺してしまう。生き残ったフライトアテンダント、ローレン・ホリーがレイの攻撃に耐えながら操縦室に籠り、なんとか機をロス空港に着陸させようとする、という話。
レイが演じていることで最初からサイコパスであることが明らかなのだが、序盤は何故か冤罪のミスリード。実は身長170cmのブロンド専門のレイプ殺人魔なのだが、正体をあらわしてからの行動は単なるキチガイで、さすがのレイも何をどう演じたものか迷っているのが見て取れる。「トータルリコール」「フォーリングダウン」の#レイチェルティコティンティンが管制官で出ている。
当然興行は大失敗に終わったのだが、なぜかDVD化されたカルト人気に火がつき、続編が2つも作られたという。