ぶみ

乱気流/タービュランスのぶみのレビュー・感想・評価

乱気流/タービュランス(1997年製作の映画)
3.5
管制塔は、残されたスチュワーデスに全てを託した。

ロバート・バトラー監督、ローレン・ホリー、レイ・リオッタ主演による航空パニック。
移送のため連続殺人犯等を乗せた飛行機内で銃撃戦が起こり、機長が死亡したことから、殺人犯と対峙することとなったフライトアテンダント等の姿を描く。
公開当時、劇場鑑賞した作品であり、久々の再鑑賞。
主人公となるフライトアテンダントをホリー、連続殺人犯をリオッタが演じているが、特筆すべきはリオッタのサイコパスっぷり。
まだ映画に対する免疫が低く、純粋なパニックものを期待していた若かりし頃の私にとって、リオッタの狂気の沙汰はトラウマ級だった記憶あり。
そうは言っても、機長を失ったジャンボジェットの操縦桿を握るフライトアテンダントの姿は、ジャック・スマイト監督『エアポート '75』を彷彿とさせるものであり、映像もそれなりに進化。
また、「turbulence」という単語の意味が乱気流だと知ったのも本作品のおかげ。
一般的にはB級作品のように扱われているものの、大スクリーンで観た当時は、これぞフライト・パニックだと疑わなかったのも懐かしい思い出。
今観ると流石にガバガバな展開となっている反面、思いのほかパニックものとスリラーがバランス良く詰め込まれおり、改めて当時の興奮が蘇ってきた一作。

死刑囚は人生の終わりに聞く曲を選べない。
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