齋藤竜介

銀のエンゼルの齋藤竜介のレビュー・感想・評価

銀のエンゼル(2004年製作の映画)
3.2
北の小さな町の小さな家族をゆったりと映し出す。
平凡でも一人ひとりに自分にとって特別なストーリー(=人生)があるんだよね、と思わせられる。

個人的には、銀のエンゼルと雪虫をもう少しわかりやすく絡めても良かったかな、と思う。
きっと監督の美意識的にあからさまなのは避けたかったんだろうけど、テーマを意識してないと展開にチグハグ感が残ってしまうような気もした。
登場人物をオムニバス形式にしないのも、じっくりと時間が進む感じを出したかったのかなと思うけど、後半にもう少しすっと回収できたらな、と。

でも北海道のキンと冷えた風景がとても綺麗に撮れていて、この辺は地元の監督ならでは(?)。
齋藤竜介

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