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銀のエンゼルのstanleyのレビュー・感想・評価

銀のエンゼル(2004年製作の映画)
3.3
ぜいたくとも言えるキャストを配した 
ミスター監督作品 

ずっと観てみようと思ってはいたものの 
ずいぶんと時が経ってしまいましたねぇ 
毎度毎度『おにぎり』見る度に思い出すも 
10年以上経ったねぇ 

それはそれとして、、、 
案外ひいき目にみても荒削りです 
観る側へのわかってくれよ感が強すぎる 
多くの人がスッキリしないモヤモヤを味わうでしょう 

父と娘 
変わることのないテーマの一つ 
娘を想わない父親なんていない、 
けれどその思いは空回りし、疎ましくすら感じる娘 

そういったものを描きたかったんだろうと思わせつつ 
実は“コンビニ”の役割 
これを描きたかったのではなかろうか 

手軽に商品を手に入れることができる店 
その名の通り「便利」なお店だ 
それは商品だけでなく場所としても言えること 

楽しみの場所でもあり 
遊ぶ場所、待ち合わせ場所、居酒屋 
身を隠すかくれみの、将来を託す場所であったり 
温かく見守ってくれる場所 

その人にとっての「便利」がそこにはある 

だからそれぞれの物語が語られることは 
必要ないのです 

それでも演者の一人一人がそれぞれのいい味を出しているので 
作品全体ににじみ出してくるものが 
観る側へ期待させるのでしょう 

説明不足感は否めないものの 
最後にはほっこりできますよ 

それとバナナ温めたくなりますよ
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