歌うしらみがおりました

清水港の名物男 遠州森の石松の歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

4.5
片目の男の一生に一度の恋。贅沢なときめき大放出も、『恋山彦』撮った人なんだからこのくらい容易いか。恋に落ちれば世界はピンク色に染まっていく。特に風呂のシーンは致死量のときめき。
かったるかった親分との殺す死なないの件がクライマックスの殺陣の切なさを増幅させる。久々に映画の中の人間を本気で死なないでくれって祈った。もしかして『多十郎殉愛記』はこの作品をオマージュしてる?